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関八州古戦録

那須七党沙汰附降参峯黒羽城等軍事
下野国那須家に於て、党の七騎と称する旗下あり、〈○中略〉其中に大関太田原は元同姓にして、武蔵七党の一員、丹治党の余流なり、宣化天皇の王子上殖葉王の苗裔、正三位中納言丹比県守の六世家義、醍醐天皇の朝、和州渋田庄お賜ふ、其嫡孫武廷、始て関東え下り、武蔵国加地郷に居住す、是より丹党起れり、