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鎌倉大草紙
成氏も以専使京都へ申されけるは、憲忠事、不義逆心の間、無拠退冶いたす所也、京都へ奉対、毛頭不義お不存、京方の御領分、一所もいろひおなし不申、殊に足利の庄は、御名字の地にて候間(○○○○○○○○○○○○○○)、御代官お被下、可有御成敗之旨、再三被申上けり、