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釈日本紀
十四/述義
私記曰、今案、海外記第一雲々、遣大礼小野臣妹子於大隋、以鞍作福利為通事、隋人号妹子臣意、曰蘇因高、又案隋書又如此、今此書記大唐意、可謂史之誤歟、師説然也、右尚書藤侍郎、菅内史大儒、共同之、
○按ずるに、蘇因高は、小野妹子なり、小は私兆切、蘇は素姑切にして、倶に歯音心母に属すれば、蘇お以て小に当てたるなり、又因の音お妹の訓に当て、高の音お子の訓に当てたるなり、因は舌内声なれど、いもと読むことは、伊丹おいたみ(○○○)と雲ひ、文おふみ(○○)と雲ふと同じ、