[p.0362][p.0363]
土佐軍記

一条殿之系図
抑光明峯寺道家公と申は、九条殿にて御坐す、道家公三男実経公より分れて、一条家と言、実経公より十代妙華寺殿教房公の二男房家公、土佐へ下向有之、土佐一条殿(○○○○○)と言て、国司に侍り給ふ、土佐国侍は、此御所にて下知につき、此房家公の嫡子お房道公と号、京一条殿(○○○○)冬良公と申て、逝去有て、男子なければ、道房公お養子にして、京一条殿の家おつぐ、其弟房冬と号、土佐一条殿と是お雲也、