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籾井家日記

丹波家七頭七組事
当国〈○丹波〉の巨細は、元と内裏の悠基御領と申にて、大昔より庄司下司の家にて国中お治め、弓矢お磨き来るゆえ、〈○中略〉第一家の系図お大事に致し、先祖代々の筋目お急度立来り申ゆえ、他国の如くに、かせものヽ仕上げて人司になるはなく候、家々に先祖代々の系図お持申候、丹波士と昔より雲も.一かたならぬ物筋の家々ゆえにて侯、信長も仮和儀の時、人々の先祖お一々聞かれ、舌おまき感心致され候、