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続武家閑談
十九
高敦〈○木村〉按するに、〈○中略〉完永十一年、大猶公、〈○徳川家光〉大小名御旗本の系図お太田備中守資宗、民部卿法印道春に命じ、是お撰ましめ、日光山東照宮へ御奉納の折柄、清泰院〈○徳川家光養女、前田光高妻、〉の御方の御吹挙にや、彼左兵衛〈○佐々木義治子〉名家たるお以て、其系譜お倍臣といへども、是お召寄せて御奉納の列に加へらるヽよし、室直清、予に物語す、