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古史徴
一夏
今世に、其祖の詳ならぬお合さむとして、系図家といふ徒に挑へて、 強て祖々の名お作り設け、或は他氏の祖お取り入れて、我が祖となす徒も多在、〈○中略〉其は真の道お知らず、幽冥の畏き理お知らざる故とは雲ながら、甚もはかなくおぞましき事なりけり、