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文会雑記

国初は、文旨沙汰の限なる事にて、庄内の大夫水野明卿の語りしは、彼家の先祖系図お書出しの時、一家中にそれお書く人なくて、系図作り(○○○○)に托して書上くれたり、今見れば、違ひもあれ共、はや官へ出たるもの故、取返し書改がたしと語れり、