[p.0417]
続武家閑談
十九
沢田源内伝〈僭称六角中務氏郷〉 〈建部賢雄建部賢明〉著〈○本文前出、故略、〉
高敦〈○本村〉按ずるに、右建部兵庫賢雄、同隼之助賢明が記す所猶委し、〈○中略〉抑本朝近世の史譜に委しきは、姫路の侍従式部大輔忠次朝臣右少将摂州大守義行朝臣、嶋原城主主殿頭忠房朝臣、浅羽三左衛門成儀、小林彦太郎正甫、〈初遠山信春と雲〉予が実父根直利がごとき、彼沢田が偽系妄作お信せず、殊に小林正甫が重編応仁記の始に是お弁ず、尚鴻儒室民鳩巣先生の偽系弁、誠に明らかにして、誣べからざるものなり、