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平治物語

光頼卿参内事並許由事附清盛六波羅上著事
光頼卿、〈○中略〉荒海の障子の北、萩の戸の辺に、弟の別当惟方の御坐けるお招寄宣けるは、〈○中略〉我等が曩祖勧修寺内大臣、〈○高藤〉三条右大臣、〈○定方〉延喜の聖代に仕へてより以来、〈○中略〉当家は差る英雄(○○)にはあらざれども、偏に有道の臣に伴て、讒佞の輩に与せざりし故に、〈○下略〉