故実拾要

十一

羽林家
藤正親町、〈従一位五代有之〉同中山、〈内大臣一代、准大臣一代有之、〉同鷲尾、同園、〈贈左大臣一代、是依為外祖也、〉同油小路、同松木、〈称中御門、右大臣三代、内大臣一代、准大臣一代有之、〉同姉小路、同東園、同大宮、同西大路、源庭田、〈従一位一代有之〉
右自先祖歴近衛司、自中少将昇進して兼武官、剣笏お帯する家々也、是お羽林家と雲、〈○中略〉
藤河野、同四条、〈○中略〉同四辻、同小倉、同武者小路、〈○中略〉藤野の宮、同飛鳥井、〈従一位三代有之、歌鞠道の家也、〉同清水谷、〈当時和歌所也〉同山科、〈此家代々任内蔵頭、不任侍従、装束の家也、〉同薮、向今城、〈称中の冷泉、補蔵人頭、〉同持明院、同橋本、源岩倉、藤園池、同藤谷、源〈村上〉六条、〈内大臣一代有之〉藤滋野井、同冷泉、〈上の冷泉と雲、歌道の家なり、〉同難波〈此家中絶の家也、故大納言無之、鞠道の家なり、○中略〉藤水無瀬、〈称坊門、守後鳥羽院之御霊、〉同七条、同中園、同冷泉、〈称下の冷泉、大納言二代有之、〉同裏辻、源千種、同久世、同梅渓、藤櫛笥、〈○中略〉藤樋口、源綾小路、〈中納言四代有之〉藤堀河、同山本、〈○中略〉藤河鰭〈従二位参議、二代有之、〉同梅園、同花園、〈○中略〉
羽林家庶流
源田向、同東久世、同愛宕、藤風早、
右大概前の羽林家に同じ、但新家也、仍昇進不定也、