[p.0446]
類聚名物考
姓氏九
氏長 うぢのかみ 氏長者 氏上 尸主 かばねぬし
氏の長は、その一姓にての中に、一の一族おいふなり、左伝に楚の望族などいふの類ひなり、日本紀に氏長と書、続紀に氏上と書るお思へば、その意たがはず、又尸主おかばねぬしと訓り、是もその意にて、姓氏録に見ゆ、後世は氏の長者といへり、