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玉勝間
十一
源氏長者
西宮記に、定源氏爵事、王卿中、以触弘仁御後人為長者、重明親王参議等是也、彼時有上臘源氏公卿と見えたり、等卿はもとより弘仁の御後なるお、重明親王は延喜〈○醍醐〉の御子におはすれども、御母ぞ融大臣の御孫、昇大納言の御女におはしければ、これ弘仁の御後に触たるなり、