[p.0464]
春日権現験記

知足院殿、〈○藤原忠実〉長者(○○)にておはしける時、永久二年十月のころ、常陸国司鹿島の宮お造営して、御社のありさまお記録して、国司かよひける殿中の女房のもとへつかはしたりければ、殿下御覧じて、御扇おかの女房に給はせけり、〈○中略〉国司これおみて一首おそへて、鹿島の宮にたてまつりけり.
千とせまでかけてぞまもる氏人のかみべ(○○○○○○)といます君のたまづさ