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倭訓栞
前編二十五/比
ひようもん(○○○○○) 平家物語に狂紋と書り、大双紙に素襖にいへり、今家紋のかへ紋お、ひようもんといふは、此義なるや、或は表紋の字にて、物につけて表する也ともいへり、されば物見に出るあまたの車おわかつに、紋おもてせるより始るともいふ、