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籾井家日記

八上氷上御先祖事
御即位〈○正親町〉の節は、屋形秀治公も氷上御館殿も御上洛なされ候、〈○中略〉御門よりも、御剣並に御詠歌の御短尺まで銘々拝領あられ、〈○中略〉其上に秀治公宗高公へ桐の御紋お下され、則両家へ桐の御旗お頂戴なされ候、後まで屋形にも氷上殿にも、天賜の御旗とて御進め候は是なり、又元就公へも菊桐の両紋お下さる、猶官位昇進あられ、叡慮斜ならず、