[p.0522]
明良洪範続

遠江守守行、〈○南部〉持氏公の御味方として馳参り忠戦す、其後在国し、秋田と南部、合戦有し時、戦場にて酒宴しける時、何方よりか鶴二羽飛来りて、守行の持居たる盃の中に、舞遊びし鶴の影二つ明らかに移りける、某日の合戦勝利お得たりし故、吉事として、夫より二つ鶴お定紋にせしと也、本家の紋は割菱也、