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増鏡
十三/秋のみ山
年かはりて正中元年といふ、やよひの廿日あまり石清水の社に行幸し給ふ、〈○中略〉右大将〈実衡○西園寺〉松がさねの下かさね鶴のまるおおる、〈○中略〉西園寺の随身もおなじにしきなれど、松おむすびて鶴のまろお白び黄とにうちてつけたる、山吹よりはにはひなく見ゆ、