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年山紀聞

市人称官名
本朝にても、末の世には、冶工筆工のたぐひまでも、官名お称する事になりぬ、もろこしも同じ事なり、陸容菽園雑記曰、吏人称外郎者、古有中郎外郎、皆台省官、故僭擬以尊之、今人称郎中、鑷工称待詔、磨工称博士、師巫称太保、茶酒称院使皆然、此草率名分不明之旧習也、国初有禁、