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太閤記

秀吉公素生
援に本朝人皇百八代の帝、後陽成院の御宇に当つて、太政大臣豊臣秀吉公といふ人あり、〈○中略〉あるとき母、懐中に日輪入給ふと夢み、すでにして懐妊し誕生しけるにより、童名お自吉丸といひしなり、