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大日本史
百三十四/列伝
三善清行、〈○中略〉按江談抄、清行、文名居逸、清行居逸、音訓相近、猶呼紀長谷雄為紀発昭、田忠臣為田達音之類也、
○按ずるに、居逸は、きよゆきと読むべし、逸おゆきと雲ふは、四質の韻、開転喩母四等に属し、也行の定位なればなり、四質の字の韻おきと雲ふは、篳篥の篥おりきと雲ひ、一匹の匹おひきと雲ふ例なり、又行おいきと雲はずして、ゆきと雲ふは、敏行おとしゆきと雲ふ等の例に依るなり、