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常照愚草
一法体の人、軒号院号之事、大かたの人おば軒号院号斟酌候事也、讃州〈○細川持常〉お慈雲院と申候し事は、発心の体にて、然も其仁体一かどの儀にて候つる間、院号常に申したる儀也、軒号も同前ながらも、院号よりはあさく候はん哉、仍て両号の候事、常式は其憚可在之、〈○中略〉諸人なき跡に、寺院号お称する事、其例数多在之、