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閑散余録

台廟〈○徳川秀忠〉の諡号、尚書の禹貢に本づく、台は我なり、この時は延知切にて夷の音なり、しかるお胎の音によめるは、初め林家の人々のよみ違へたるが例となりて、誤お襲、へるなりと、友人伊藤希卿、師説なるよし物語りせり、此類の事、世上に尚多かるべし、