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十訓抄
十一
宇治入道殿にさふらひける、うれしさこそ(○○○○○○)と雲はした物お、顕輔卿けさうしけるに、つれなかりければ、よみて送ける、
我といへばつらくもあるかなうれしさは人に随ふ名にこそ有けれ、入道殿きかせ給て、秀歌には返事なし、とくゆけとて、つかはされける、