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蜘蛛の糸巻
文墨の名家天明お盛、歴々たる名家、〈○中略〉狂歌師に、四方赤良(よものあから)、〈後に蜀山人〉朱羅漢江(あけらかんこう)、〈○山崎景貫〉元(もと)の木阿弥(もくあみ)、〈○金子正雄〉大屋(おほやの)裏住(うらずみ)、〈○久須美孫左衛門〉鹿津部真顔(しかつべのまがほ)、〈○北川嘉兵衛〉宿屋飯盛(やどやのめしもり)〈○石川雅望〉銭屋金持(ぜにやのかねもち)〈○大坂屋甚兵衛〉右いづれも、おのれ〈○岩瀬京山〉十五六歳の時、見聞の名家なり、