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続近世奇人伝

建凌岱
凌岱は、建部氏なれども、建の一字おもちう、はじめ俳諧お業とせる時、浅草門前に住、雷神のかたかたに、風神の袋負へる形おおかしとて、自涼袋と名乗しが、俳諧お止てのち、文字お凌岱とあらたむ、国風の歌文章には綾足と称へ、画には寒葉斎と号す、