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倭訓栞
前編十二須
ずはえ 気条おいふ唐詩に見ゆ、直生の義成べし、倭名抄に楚およめり、万葉集に、楚取五十戸良がこえといへるも、ずはえとるさとらがこえとよむべし、貧窮問答の歌なれば、垂楚おもて里長の租税おはたるおいふ也、〈◯中略〉日本紀に、笞杖おほそずはえ、ふとずはえとよめり、