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草木六部耕種法
十一需花
岩桂(もくせい)、茶梅(さヾんくわ)、山茶(つばき)等は花おも葉おも愛すべき者なり、檉柳(ぎよりう)、八角金盤(やつで)等は、花も有れども葉お愛す、又百両金(たちばな)、硃砂根(まんりやう)、珊瑚樹(さんごじゆ)、桃葉珊瑚(とうようさんご)、虎刺(ありとほし)、紫金牛(やぶこうじ)、賽珊瑚(むめもどき)、南天(なんてん)竹等は、葉も愛し実おも愛して栽覧する者なり松金松(かうやまつ)、羅漢松(かうやまき)、檜(びやく)、檜柏(しんいぶき)、雁翅柏(あすならふ)、扁柏(ひのき)、仙柏(いぬまき)、側柏(このてがし)、瓔礫柏(はなかれひは)、狗骨(ひヽらぎ)、石果(もつこく)等は、葉の四時青々たるお愛て栽る者なり、竹にも雅にして愛すべき者多し、椶竹(しゆろちく)、金糸竹(すぢたけ)、鳳尾竹(ほうわうちく)、竜糸竹(いよたけ)、江南竹(もうそうちく)等是なり、