[p.0029][p.0030]
花壇綱目

諸草可養土の事 一真土(まつち)〈細にはたきふるい用也、水仙花并柑類に宜し、又菊の類非草の分に少加へ用也、〉 一砂真土(すなつち)〈こまかにふるい用也、芍薬に用て宜し、〉 一野土(のつち)〈細にはたきふ〉〈るい、野花の類に宜し、〉 一赤土(あかつち)〈こまかにはたきふるい、蘭百合草の類、又えびね、けいとうのたぐひに宜し、〉 一肥土(こへつち)〈赤土の肥て黒みやわらかに成たるお雲、此土は諸草に用てよろしきなり、〉 一沙〈石竹、瞿麦の類にふるい用て宜し、〉 一田土(たつち)〈杜、若、蓮、河骨、水葵、沢〓、大底此類に用て宜し、但水おこのみ用る草花に宜し、〉 一合土(あわせつち)〈真土野土赤土肥土沙、是お等分に交てはたきふるい用也、万草に宜し、是又五土とも雲也、〉 一しのぶ土〈赤沙にしのぶ草お切交てはたきふるい、是は躑躅の類亦取木指木に用て妙なり、〉