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農家益
後篇乾
接苗早仕立之伝 近頃〈◯文化〉豊前の国中津の在、原井村といへるに、櫨お多く植立、太実の苗お接弘む、其銘お太公望と号し、松山の実よりも太く、生(な)り方勝れり、是は豊後国川内村に生りたる実お、原井村の寺の住僧取り来り、七度接かへしたるゆへに、肉厚く仁小く成たるよし、〈接かゆるほど仁小さく、肉あつくなるものなり、〉