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大和本草
十一園木
金松 俗高野柀(まき)と雲、稲若水曰、葉は羅漢松に似たれども、実の形松毬(かさ)の如し、羅漢松の実に似ず、且葉の味も松葉に似てしぶし、然らば松の類にて羅漢(いぬまき)松の類には非ず、篤信謂、羅漢松は実も葉の味も高野柀と同からず、高野柀は高野山に多き故に名付、酉陽雑俎続集九曰、金松葉似麦門冬、中一縷如金柀、高野まきは大葉の麦門の葉に似たり、是金松なるべし、 大明一統志、台州有金松、垂条如弱柳、結子如碧珠、三年子乃一熟、毎歳生者相続、一年者縁、二年者碧、三年者紅、