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幽遠随筆

檜おさき草(○○○)といふは、唐土道州といふ所は濁水の地にて、人常に是お飲ゆへ、短命也、此里には檜お尋ねとりて水に入れば、水澄て短命おのかるヽによつて、檜お幸木(さきくさ)といふ、民部卿入道の御説なり、幸(さち)とよむ常の事也、さちさき通音なり、