[p.0116]
重修本草綱目啓蒙
二十三香木
柏〈◯中略〉 柏の類多し、凡そ単に柏と称するは側柏扁柏お通じて言ふ、〈◯中略〉扁柏はひのきなり、葉平に布て生ず、故に扁柏と雲ふ、其葉面緑色にして背に白脈あり、〈◯中略〉 増〈◯中略〉扁柏の類(○○○○)数種あり、朝鮮ひば(○○○○)と呼ぶものあり、扁柏に似て葉小さく、皺みありて繁密なり、盆に栽て玩ぶ、大木にならず、一種忠七ひば(○○○○)と雲あり、朝鮮ひばに似て、枝軟かにして長く、葉繁密なり、一種孔雀ひば(○○○○)は、枝細長く軟にして、葉両方へ密に生ずること、むかでぐさの葉の如く、孔雀の尾の状の如し、一種しのぶひば(○○○○○)と雲あり、枝葉共に細くして、海州骨砕補葉の如し、