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大和本草
十二雑木
栂 葉はもみの如くにしてこまかなり、葉両にわかるヽ事もみの如し、榧もみなどは皆葉上に向へり、これは上に向はず、葉みじかく枝小なり、葉のさきわれたり、うらに又葉付けり、大木あり、板にしてもみの木理の如し、本邦に昔より栂の字おとがとよむ、出処未詳、一種葉の鋒われず、葉短小枝柔なるあり、