[p.0280]
大和本草
十二雑木
蚊子樹(ひよんのき) ひよんの木又ゆすの木と雲、其実蚊のやどりと雲、内むなし、長一二寸、西土の俗猿瓢と雲、別に実ありて種子となる、其木色あかく堅〓なり、薪とすべし、葉は冬青樹(とりもちのき)、又しきみの葉、山茶(つばき)の葉に似て小なり、大木お用てわりて屋材とす、久に堪ふ、