[p.0326]
大和本草
十二花木
梅〈◯中略〉 梅子梅雨の時熟す、白梅お製する法、熟梅一升塩三合入、おしおかけ、十日ばかり置て数日日に干し、かはきたる時、紫蘇の葉に包み壺に入おくべし、干すごしたるは味あしヽ本草に白梅に青梅お用ゆ、今皆黄梅お用ゆ、凡白梅の能多し、人家不可闕之物也、梅醤に砂糖お加へ製す、酒毒お解し止渇、烏梅能収斂すれども、脾胃生発の気お妨ぐ、不可多用、薬性解曰、風寒初起瘧痢未久者、不可驟以此収斂也、