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本草弁疑
四菓
木瓜(もくくわ) 薬舗に、ぼけお用ゆ、誤りなり、 蒙筌雲、枝大者可作策杖、木乾者堪造桶盆、〈和のぼけの木甚小〉時珍曰、可種可接可以枝圧、其葉光而厚、其実如小瓜而有鼻、津潤味不木者為木瓜、〈今所渡の者如此説、又和のからぼけこれと同、◯中略〉 こヽに四種お挙 今和に二種あり、通用のぼけは甚小にして、諸註に不合、からぼけと雲もの形小瓜に似てぼけよりも大なり、諸註に能合す、然どもこれお真とする人希なり、ぼけは小にして木瓜の文字に不応、からぼけは形ち瓜に似て長く、木瓜の文字に相協へり、 和のぼけは不可用、唐お可用、若なくんば和のからぼけお可用、