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大和本草
十二花木
下毛 小木なり叢生す、臘月に早く萌生す、四月開花、一処に多くあつまりひらく、さかり久し、真紅あり、淡紅あり、真紅猶美なり、愛すべし、又白花あり、春秋枝お挟むべし、よく活す、老枝お冬切べし、嫩枝生長し、明年の夏、花ひらきて最うるはし、旧枝よりまされり、葉はすヾかけに似たり、漢名未詳、拾遺集など古歌にもよめり、草下つ毛あり、花相似たり、又山下つ毛あり、小木也、