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重修本草綱目啓蒙
二十四喬木
扶栘 しでのき(○○○○) しでやなぎ(○○○○○) しでざくら(○○○○○) しでやぐら(○○○○○) やぐらばな(○○○○○) ざいふり(○○○○) やまむろ(○○○○)〈濃州〉 う子もぢり(○○○○○)〈能州〉 しわき(○○○)〈播州〉 子ぢのき(○○○○) あか子ぢ(○○○○)〈丹後〉 みずみざくら(○○○○○○)〈同上〉 なまへ(○○○)〈讃州〉 一名栘柳〈古今注〉 蒲栘〈同上、以上の二名、水楊の釈名に誤り入る、〉 扶楊〈附方〉山中に多し、葉は桜の葉に似て小く互生す、初出る時白毛あり、三月新葉長じて後枝の梢に穂おなし、枝お分ち花お開く、五弁にして細長く、数十花簇り開く、白花の者多し、紅花の者は少し、花後円実お結ぶ、大さ三分許、霜後葉落つ、