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大和本草
十二雑木
罌子桐(あぶらぎり) 又、荏桐とも、油桐とも雲、だまと訓ずるは非也、桐に似たり、其実大毒あり、不可食、実に油多し、民用おたすく、此油おぬりて青漆の如にする法あり、本草に鼠の咬たる処此油おぬる、又曰、喉痺に水に和してのどに入て探吐すべし、或は子おすりくだきて、のどに吹入て吐すべし、皆有毒お以て病お治す、