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軍用記

軍陣に勝軍木(○○○)お用る事、〈日本〓、元亨釈書に見えたり、〉昔聖徳太子守屋の大連と戦ひ給ひし時、ぬるでの木お削りて、四天王の〓おきざみて、頂の上において戦ひ給ひければ、太子軍に勝たまひしによりて摂州四天王寺お建立し給ひし也、其吉例お以て、ぬるでの木お勝軍木とも勝木とも名付けて、是お軍陣のとき用る也、勝軍木本名白膠(はくきやう)木と雲、ぬるでともぬりでともいふ木也、