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本草綱目訳義
三十六灌木
鼠李 くろむめもどき 此も小木也、山中に多し、幽谷にはなし、山道ばたにあり、ぼけの木の如く枝こもる者也、冬葉なし、春新葉いづ、葉の長さ七八分、円五分ほど也、細き居上あり、又小きもあり両対す、刺少しあり、新葉生じて葉間に花つき、小き五弁也、実は梅もどきほどの大さ少し大なるものあり、初は緑色、後黒くなる、秋葉落実計つくは可見ものなり、梅もどきに似て実黒き故、くろむめもどきと雲也、