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採薬録

胆八樹 はぼそのき 西土及豆州に多し、子の状棗の如し、〓中の脂お取り、瘍家膏薬に用ゆ、之おぽるとがるの油と雲、平賀氏、豆州の産お蘭人に見す、彼人ぽりとがる也と雲へり、又俗に続随子の油お名てぽるとがると雲は非なり、然ども此はぼその木は、紅毛にても真に非ず、此は野生なり、常に食用は実猶も大なり、桃に苦桃と甚だ好き桃とあるが如し、此ぽるとがるは、おれーふぼーむと雲、ころいとぶつくと雲書に詳也、