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大和本草
十二花木
木芙蓉 花単葉千葉紅白あり、紅にして千葉なるは牡丹芍薬の如し、最美なり、さしてよく生長す、八九月に花さく、花久きに堪ふ、霜にあひてしぼまず、故に異名お拒霜と雲、芙蓉は蓮花也、是は木芙蓉と雲、世俗は木芙蓉といはず芙蓉と雲、本草時珍説に清凉膏おのせたり、可考、妙薬也