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木芽説
延喜の民部式に、年料の雑物の中に、尾張国長門国は、茶碗廿口お奉るよしにて、そはいづれもわたり五寸おためしとせらるとみえ、隼人司式には、年ごとに茶籠二十枚づヽ造り納るよしなど見ゆれば、其器ものも、はやくこヽに造り出づる事しられたり、