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大和本草
十二雑木
榊(さかき) 本邦の宝基本紀曰、一名真賢木(まさかき)、持受自然之正気、冬夏常青、故衆木之中以賢木号榊木也、今案に榊は倭字也、日本紀に榊おさかきと訓ず、又竜眼木(さかき)とかけり、順倭名抄も同、竜眼肉の葉に似たる故にや、昔年竜眼木異邦より来るお見たりしに、其葉よくさかきに似たり、此木山中に多し、漢名未詳、本朝神事に用之、又別に葉も木も相似て不同木あり、其名未詳、