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大和本草
十四木
がんひ 又山かごと雲山楮なり、小木也、其木も皮も桜に似たり、葉ははぎに似て小也、四月に生葉枝長し、高数尺に過ず、深山にあり、花ははぎの花に似て黄なり、夏の末にさく、其皮おはぎて楮の如くに煮て紙おすく、恰鳥の子紙の如く、堅くしてつよし、色すこし褐色なり、虫くはず、誤字あればけづり取て、紙不破こと鳥の子の如し、