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紀伊続風土記
物産六下
紫金柿(しろがき)〈喬木にして木皮淡黄色にして内深黄色なり、枝茎に脂膠多くして、外皮に発生して、紫褐色となる、葉は柿に似て対生せり、花実は、いまだ見ず、日高郡にて竜もくといふ、救荒本草に載する黄櫨恐くは是なるべし、古説に黄櫨おはぜに充つるは誤なり、〉