[p.0622]
重修本草綱目啓蒙
二十四喬木
烏木 こくたん 一名〓木〈正字通〉 急木〈音焦〉 〓木〈共同上〉 角烏〈広東新語〉 和産なし、広東より舶来す、唐山には大泥暹羅占城真臘より来ると雲、今器物及箸に作る者是なり、木色黒くして柿心黒木(くろがき)に似て質堅し、俗にこくたんと呼べども、白檀紫檀の類に非ず、しろき筋雑る者あり、すじこくたん(○○○○○○)と雲ふ、これは嫩木なりと集解に雲り、之お間道烏木と雲、中山伝信録に烏木葉如桂直上、外与常木不異、中心木質黒色、然亦有白理者と雲、