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草木六部耕種法
十一需花
木犀(もくせい)は真土、赤土皆宜し、前年に厩肥、人馬糞お耕交置て、二三月此お移し植べし、時々盛養水お澆ぐときは、大に繁栄する者なり、山茶(つばき)も木犀(もくせい)お植るに同じ、唯其植る時に根お悉く切捨べし、余り根の張たるは、却て枯ること有り、此者は五月頃に〓木するも、皆能く活く、花お盛にするには、冬中根に干鰛及び人馬の糞お壅(いる)べし、茶梅も山茶に同じ、檉柳(ぎよりう)、八角金(やつで)盤等は土地に合さへすれば、糞養(こやし)お用るにも及ばず、